第二新卒でSIerからWeb系へ転職した話 Part1

転職

新卒で入社したSIerに約3年勤めた後、いわゆる第二新卒の形でWeb系の企業に転職しました。
転職活動を通して自分の認識と違っていたこと事前に知っておきたかった、やっておくべきだったことがたくさんあったので、今後同じような道を進む方の参考になるように、転職活動を初めてから内定をもらうまでの記録をがっつりまとめていきます

Part1ではSIerに入社するまでの経歴と、入社してから転職に思い至る動機までを記載します

読んで欲しい人

  • SIerからWeb系企業への転職を考えている人
  • 年齢と経験が若い人(第二新卒)
  • SIerの働き方に疑問を感じている人

経歴

  • 高専卒(本科)
  • 高専時代プログラミングなどはそれなりにやってた
  • 大学編入するか就職するかで迷って就職を選択
  • どっちに進むにしろ情報系を専攻するつもりだった
  • そのため卒業後はSIerに就職

スキル

資格

  • TOEIC700後半 英会話は❌ 仕事でも使う機会なし
  • 応用情報
  • AWS SAA

3年間の業務で得たスキル

  • Java、HTML/CSS、Javascript(jQuery)、C#
  • Oracle、Postgres
  • WindowsServer、Apache/Tomcat
  • Webシステムの設計、開発、テスト、リリース、保守など

プライベートで勉強したスキル

  • Python(機械学習、ニューラルネットワーク)、Python(Django)、Vue.js
  • AWS (ちょっとしたWebアプリをEC2に作成 など)

転職を決意した理由、きっかけ

思いつくこととりあえず書き出したら相当な量になったけど、せっかくなのですべて載せます
大事なとこだけ太字にするので流し見してください
SIerに対してネガティブなことを書いてますが、一概にSIer=悪とは思っていないし、むしろ人によってはいい環境だと思っていることを最初にお伝えしておきます


自分が勤めていたSIerだと技術力が身につけられない ※ほぼこれ

  • 上司やユーザーへ説明するパワポエクセル作りが仕事のメイン
  • 古いシステムの保守が多い&保守時は新しい技術を取り入れることがない
  • 特にマネージャー層において、新しい技術に知見のある人が少ない
  • 技術への関心がある人が少ない

SIerからWeb系に転職する人の多くがほぼほぼ上記の理由だと思います。自分も例に漏れずこれに該当していて、先輩の姿や同期と話してるうち、2年目の途中ぐらいからだんだんと感じるようになり転職を意識し始めました
「マネージャー層において新しい技術に知見のある人が少ない」に関しては、一応会社としてもクラウドやAIなどの知見を持つ人を増やすべくいろいろ行動していましたが、結局そういった研修とかを受けるのがプロジェクトを持たない2,3年目ぐらいの若手ばかりなので、勉強しても特に活かす場がなくそのまま終わりになってました。プロジェクトの舵を取るマネージャー層はスキルアップする時間もなければこれらを勉強したところでとくにメリットがあるわけではないためです。
この件に関しては自分の会社と似たような状況になっていて、もっとわかりやすくまとめている方がいたので、こちらの記事を参考にしてもらいたいです。

私がSIerに2年間勤務して思ったこと ~SIerはこの先生きのこれるのか?~ - Qiita
(2019/4/10にver1を初投稿しました。今後きまぐれで文章の推敲や加筆をする可能性があります。)#はじめに私は東京大学の理系を卒業しながら、精神を病んで大学院を中退するなどいろいろあった…

レガシーな開発形態

  • gitをつかってないチームがあった
  • AWS、Azureなどのクラウド導入に後ろ向きな姿勢
  • テストコード書かない、エクセルのテスト仕様書
  • コードを書く時間 < 設計書を書く時間
  • CI、CDとかは当然未導入

自分の会社がかなりレガシーな開発形態だったことは転職活動中にめちゃくちゃ痛感しました・・・
特にクラウドを活用すること、テストコードを書きテストを自動化することはWeb系企業なら当たり前のことなので、転職活動をする上でこれらの経験がほぼゼロだったのは危機感を持つべきだったと感じています
転職活動中に以下の本を読みましたが、この本で定義されている「レガシーコード」がまさに自分の会社に当てはまりまくってました。今のシステム開発の体系に疑問があり、保守がしやすく、価値が高いソフトウェアを作成したいという人は、ぜひこの本を読んで欲しいです


こうなりたい!と思うキャリアがない

  • 上の人はほとんど社内調整業務がメイン
  • 上(ユーザー)から下(実装担当)へ指示を流すだけの業務に見える
  • たとえ技術力があっても酷使されるだけ
    • 技術への理解がある人がレアなので社内コンサルみたいにいろんなところに顔を出す
    • 高い技術力があってもそれを認識できる人が少ないのであんま評価されない

これも2年目ぐらいに気がついたことで、所属するチームに技術力が高く優秀な先輩がいて、その先輩をロールモデルとして目標にしていたが、その先輩がありとあらゆるところに引っ張られ、かなり忙しそうにしているのを見て「ほんとに自分が目指したいのはどんな人材だろうか?」と思ったことを覚えています


SIerの働き方、マインドが合わない

  • コードを書く人→若手、経験が浅い人、委託、
    昇給したらコードは書かなくていいという共通認識
  • 技術的なことはとりあえず請負、派遣、委託に丸投げ 多重請負
  • 請負や派遣の人たちがいなくなると技術的な面で仕事が回らないが、自分たちがいなくても特に困らないのでは?(ユーザーと請負、派遣の中間で指示を流すだけなので)
  • ❌質の高いサービスを作る ⭕️ユーザーの要件を満たしたサービスをつくる
    • ユーザー第一なので、要件を満たすためむりやりな仕様ができがち

自分のいた会社では基本的に委託、請負の方々(SES)がいて、コーディングなどの実際に手を動かす仕事は委託の方々がメインになることがどこも多かったです。それもあってか、若干社内で技術力が軽視されている空気があった印象がありました。設計や要件定義といった上流工程ももちろん重要だが、コードを書くこともそれと同じぐらい重要だとおもっているので、この空気には少し違和感がありました。


と、かなりボリューミーになってしまいましたが、働いているときに思っていたこと、感じていたことはこんな感じです。
一貫して自分が思っていたことは、「高い技術力を持って質の高いサービスを作りたい」という思いです。当時の会社ではそれが叶えられそうになかったため転職したというのがざっくりとした転職の動機と言えるでしょう。

おまけ

自分が感じていた疑問が正しいものなのか、情報を集めるために以下の記事や本を読みました

成毛眞「10年後、大半のエンジニアは食えなくなる」『2040年の未来予測』著者が示す“日本衰退の未来”への備え - エンジニアtype | 転職type
「今のエンジニアの大半は、10年後には食えなくなる」と衝撃的な指摘をするのが、元マイクロソフト日本代表で『2040年の未来予測』(日経BP)の著書、成毛眞さん。そのような環境変化の中で、エンジニアの仕事や役割はどう変わるのか。長期的なキャリ...
元マイクロソフト日本代表の方の記事&本
特に記事の方は将来のエンジニアの在り方について書かれているのでぜひ見て欲しいです

すごい題名ですがSIerから転職した方はほぼほぼ納得できる内容となっています
転職を考えている方はもちろん、就職を控えている学生とかにも読んで欲しいです

Part1はここまで、Part2に続きます

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