「生成AIで世界はこう変わる」を一般エンジニアが読んでみた感想

AI

AIに関する仕事はしていないが、AIに関する知識とニュースに非常に興味を持っている一般エンジニアの自分が、今井翔太先生(東大松尾研究室所属)の「生成AIで世界はこう変わる」を読んだ感想をまとめていく

本のリンク
https://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E6%88%90AI%E3%81%A7%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%86%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B-SB%E6%96%B0%E6%9B%B8-642-%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%BF%94%E5%A4%AA/dp/4815622973

きっかけ

この本を購入するきっかけとなったのは、以下の動画

普段散歩しながらReHacQやPIVOTの動画を見ていて、特にAI関連の話題の回は欠かさず見ていた。
これらの動画見て、松尾研究室所属という圧倒的信頼感より最先端をゆく人がAIについてどんなふうに考えているのかを知りたく、本を購入した

内容と感想

この本の以下の内容について、自分なりに思ったことを述べる

  • AIによって奪われる仕事
  • AIから見た人間 凡人もアインシュタインも同じ?
  • AI時代に生き残るには、尖った人材になれ

AIによって奪われる仕事

これに関してはニュースでたびたび話題になるので一般的になってるかと思うが、昔と今でAIによって奪われる仕事の予想が全く逆になってしまっている
具体的にはAIの影響を受けやすい仕事として、

  • 税理士
  • 会計士
  • エンジニア
  • グラフィックデザイナー

AIの影響を受けにくい仕事として、

  • 食器洗い
  • 大工
  • 農業機械操作者

などが挙げられている
数年前までは自分も全く逆の予想、肉体労働のブルーカラー職が自動化され、専門知識や思考判断が必要なホワイトカラー職がAI時代にも仕事に困らないと考えていたので、こんなにもひっくり返るものなのかとAIの可能性を感じている

そしてAIに仕事を奪われるかどうか、これもたびたびニュースで話題になるが、
本書では完全に「奪われる」ではなく、AIと共存(仕事にうまく活かす)をしていく必要がある的なニュアンスで述べられている。個人的にもAIによって仕事のあり方が変わることに悲観的になる必要はないと感じている。
というのも、スケールのでかい話だけど単純に今のままでは労働力が少なすぎて少子高齢化が加速するにつれて限界がくるんじゃないか?と勝手に考えているからである。
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この本はタイトルの通り、少子高齢化が進む日本の2040について予測しているものだが、ありとあらゆる分野であまり良くない未来になることを予想されている。
そんな未来に対する1つの希望として、テクノロジーによる進化を挙げられている。
そんな遠い未来の予想なんて出来るのか?と思って読み始めたがかなり納得性が高く、特に地方の衰退に関して、生まれて20年田舎で過ごし、就職を機に都会へ出て、年末に実家に帰る自分からすると、1年1年わかりやすく衰退していく地元と本に書いてる内容がかなり一致しているため、いろんな分野で生成AIを受け入れ、活用し、労働力不足に対応しなければいけないのではないかという、まさにAI(テクノロジー)による進化が希望だと実感した。

よって、AIによってあなたの仕事が奪われる!!といった危機感を煽るニュースはこれからもいろんなメディアで見かけることになると思うし、仕事のあり方が変わるかもしれないが、それは喜ぶべきことなんじゃないかというのが個人的な感想

AIから見た人間 凡人もアインシュタインも同じ?

続いて、AIから見た人間の能力は、天才のアインシュタインも凡人も一緒であるという話について
本書では、超優秀な働き蟻と怠けものの蟻について、それらの蟻の間には大きな能力差があっても人間から見たらとくになんでもないように、AIから見た人間も、人間の間に大きな優劣があっても人間であるという事実だけでとくに差がないよ、ということが述べられている。

これに関しては非常に面白い話だなと感じたし、以前ソフトバンク社長の孫正義氏のAIに関するスピーチを聞いた時、似たような話をしていたことを思い出した。

簡単に要約すると、AI(多分この話ではAGI)から見た我々人間は、人間から見た水槽の中の金魚のようなものであり、AIのレベルに遠く及ばなくなるよ、ということ。

これらの話を聞いてようやく自分も改めてAIのすごさについて再認識した。
ChatGPTは世界中のありとあらゆるすぐに言語を翻訳できるし、ありとあらゆる専門知識を持っているし、それらを24時間いつでもいろんな人に同時並行で返答してくれる。
こう聞くと仕事を奪われないようにAIと張り合うなどといった考えすら実はかなり愚かな思い込みではないかと感じてきた。
しかし、そんな高次元の存在のAIが中心となって作られていく未来の世界はどんな感じになるのか、現実は小説より奇なりという言葉どおり、今世に出ているSF映画などが霞んで見えるほど思いもしない未来があるかもしれないと考えると非常にワクワクする

AI時代に生き残るには、尖った人材になれ

本書では著者の今井翔太先生と松尾豊先生の対談が載っていて、この見出しはそこで出てくる内容を簡単にようやくしたものである。(具体的には極端に行動しろ、という話)
AI時代には尖った人材になれ、というのは本書以外でもたびたび出ている話で、自分の知っている限りだとメディアアーティストの落合陽一さんや慶應大学教授の安宅和人さんも同じような話をしていた気がする。
自分はかなり逆張り気質なところがあり、日常で選択する場面において、自分の意思というよりは他人が選ばなさそうなほうを選択し、その度「ナンバーワンよりもオンリーワン」という便利な言葉で自分を騙して過ごしている。
しかしこの件から、尖った人材になるためには自分のこういった姿勢はかなり良いのではないかと感じてきた。
これからも自分にしかない色をだせるよう、尖って極端に行動するようにしたい。

最後に

本書を読んで、生成AIと生成AIによってどんな未来がまっているかについて、解像度をあげることができた。
最近物価が上がるのに給料は上がらず生活が苦しかったり、年金払い損が確定していたりと、生まれる世代があんまりよくなかったのかなと悲観的になっている自分がいたが、自分の年代だと生成AIの進化を間近に体感できるため、少し楽しみになってきた。
近々OpenAIが日本に拠点を作る?とか、Google、Amazonも日本に投資(これはサーバーだっけ)とかの話題が出てきて、AIに関するニュースが熱いなと感じている。
これからもアンテナを張ってAIの進化を見届けたい

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